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イボ痔・きれ痔の治療

痔の最新治療―可能な限り切らずに治す (よくわかる最新医学)
 イボ痔・きれ痔の治療・解消

痔になりやすい人

 
 トイレをがまんすることがよくある
 便意を催しても「トイレにいく時間がない」などで、がまんをくり返し、習慣的に便意を抑えつけていると、ついには直腸壁が刺激を感じなくなって「排便したくならない」状態になってしまいます。こうなると、腸内にたまった水分は吸収されてコチコチになります。これは直腸性便秘といって、若い人に多くみられる痔の原因です。


トイレにいる時間が長い
 トイレの長い人は痔になりやすいといわれています。これはトイレの姿勢そのものが肛門周辺の血行が悪くなるためうっ血を起こしやすいからです。便は一度に全部出し切る必要はありません。便意をもよおしたらその都度トイレにいくのが痔にやさしいやり方です。トイレはできれば3分以内にすませるのが理想的です。


朝ごはんを食べない。食事が不規則
 トイレにいきたくなるのは、食べ物が胃の中に入ってくると、自動的に大腸がぜん動運動を起こすという反射神経です。朝起きて、朝ごはんを食べるとすぐにトイレに行きたくなる、という人はこの排便反射のメカニズムがうまく働いているからです。

 ところが、朝食を抜いたり、生活が不規則で食事をとらなかったりするというような生活を続けていると反射神経がにぶってがんこな便秘になり、そしてこれが痔になる原因となります


体の冷やしすぎ
 体が冷えると、肛門付近の血管が収縮して血液の循環が悪くなり、うっ血するので痔になりやすくなります。特にエアコンによって夏なのにお尻を冷して痔になる人も多くいて、痔は夏の病気ともいわれています。エアコンでの冷やし過ぎには十分に注意が必要です。 
 


ダイエットをしている
 ダイエットをして食べる量を減らすと、当然、便の排泄量も少なくなります。ダイエットでは脂肪分を減らすことが多いので、便からなめらかさが失われコチコチの便になりがちです。

 さらに、朝食をぬくダイエットですと、起床→朝食→便意というリズムがくずれ、便意が起こらなくなって便秘の原因となり、それが痔になる原因となります。


香辛料が大好き
 トウガラシやコショウなどの香辛料は消化されないで、そのまま排泄されてしまいます。口の中と同様に腸もまた粘膜でおおわれています。そこに消化されない刺激物が通ると粘膜を傷つけてしまいます。その傷が肛門付近にできた場合は痔になってしまいます。


お酒が大好き
 お酒はそのアルコール分で血行をよくします。したがってお酒を飲むと、おしりの動脈の血管も広がっておしりに流れる血液の量も増えます。

 そして、肛門付近を走っている細い静脈は、心臓に血液を戻す力が弱いため、増えた血液を心臓に戻すことができず、血液がたまってうっ血ができることになります。これが痔を引きおこしたり、悪化させる原因となります。


ストレスがたまることが多い
 私たちの食べたものの残りカスが便となり、体の外に押し出してくれる役目をしているのは、大腸のぜん動運動ですが、これは自律神経でコントロールされています。

 職場が変わったり、人間関係で悩んでいたりして強いストレスを感じると、自律神経の働きがみだされ、順調なぜん動運動ができなくなり、便意があっても出すことができない、出てもコロコロした硬い便になる、下痢になるといったことが起こり、それが痔になる原因となります。