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イボ痔・きれ痔の治療

  痔の最新治療―可能な限り切らずに治す (よくわかる最新医学)
 イボ痔・きれ痔の治療・解消

痔の原因

 
　痔の原因として、第一にあげられるのは便秘、そして下痢です。

　便秘では、便がスムーズに流れないで腸内にずっと居直っていれば、その間に水分は吸収され続け、便がコチコチに硬くなります。

　硬い便を押し出そうとして、うんうん強くいきむと、肛門に強い圧力がかかり、うっ血したり、肛門を傷つけたりします。これが「イボ痔」や「きれ痔」の原因になります。

　一方、下痢になると、やわらかすぎる便が漏れ出さないように出口を締めている「肛門括約筋」という筋肉が普通以上に緊張してこわばります。

　そしてさらに何度もトイレに駆け込んでは「排便姿勢」をとるために肛門付近が「うっ血」します。

　また、やわらかすぎる便が肛門のクッションのくぼみに入り込み、菌を感染させて炎症を引き起こします。これがもとで「痔ろう」になります。