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白斑とは皮膚病の一つです。ふるくから「しろなまず」ともいわれ、皮膚の色が一部、または広い範囲に抜けおちて、白い斑点(はんてん)があらわれる病気です。白斑になっても痛みやかゆみはなく、生死にかかわることもありませんが、美容上、見えるところにあると気になる病気です。 白斑は生死にかかわる病気でないこともあって、白斑が話題になることはあまりないのですが、最近、某化粧品会社の化粧品が原因で白斑ができるというニュースがあり、社会的にもクローズアップされています。 白斑の原因はまだよくわかっていません。そして治療法についてもまだ確立されていません。そのため難病ともいわれ、治りにくい病気の一つとされています。 白斑は人にうつる病気ではありませんが、顔に白いまだら模様があれば、見えるところにあると、どうしても気になります。また、何も知らない人にとって白斑は気持ち悪く見えたり、うつるのではないかという心配もあります。白斑は肉体的な苦痛こそありませんが。本人にとっては大変気になる病気です。 |
白斑で悩んでいる人はどれくらいいるのでしょうか、一般的には1〜2%くらいといわれています。ということは、日本には120〜140万人くらいいるということになります。 白斑ができるのに男女の差はなく、子どもからお年寄りまですべての年齢層にできますが、特に20代を中心にして10〜30歳代にできることが多いようです。 白斑は後天的な病気です。初めは親指の先ほどの大きさの白斑がまず2〜3個できます。そしてしだいに数が増え、広い範囲に広がっていきます。顔面、胴体、手足など、どこにでもできますが、数が多くなると左右対称に分布することが多くなります。 ひどくなると、短期間で全身に広がることもあります。広がりかたには個人差がありますが、たいていは1年前後で進行がとまり、それ以上は増えないようになります。 |
どうして白斑ができるか詳しいことは不明ですが、皮膚のメラニン色素をつくる色素細胞に対して免疫反応がはたらき、自分のからだの一部であるのに、その色素細胞を壊してしまうために色がぬけると考えられています。
人の体には免疫反応があります。免疫反応とは、身体のなかに異物が入り込むと、身体はその異物を追い出そうとする働きがあります。この免疫システムがうまく働かなくなると、体が自分自身を攻撃するようなことが起きてしまいます。 たとえば、鼻の粘膜についたウイルスを追い出そうとする反応が、くしゃみや鼻水です。また、胃や腸からウイルスを追い出そうとする反応が下痢や嘔吐です。 これとおなじように、なんらかのきっかけ、たとえば小さな切り傷などがきっかけとなって、色素をつくるメラニンを異物と感知して、その結果、自分自身のメラニンを攻撃して壊したり、色素を作り出す働きを弱めてしまうのではないかと考えられています。 |
一般的には治りにくい病気とされています。しかし、近年では光線療法が進歩して治癒率は70〜80%くらいになったといわれています。治癒とは白斑が完全に治るということでなく、白斑の面積が半分以下に改善することをいいます。 白斑は難病に指定されている病気でもあり、治らないというイメージが強くありますが、以下のさまざまな治療を根気よく受けることによって改善することもあります。皮膚科の医師と相談して根気よく治療をすることが大切です。 ・内服薬 内服薬のステロイドホルモン剤は皮膚炎全般に効用があります。白斑が拡大するのを防ぐのには効果的ですが、長期の内服による副作用がでることがあります。 ・外用薬(塗り薬) 新しいうちはステロイド外用薬が効果的です。長く使用しても副作用のない、弱いステロイド軟膏を1日2回きちんと塗り、効果を見ます。何年もたった古い白斑ではあまり効果はありません。 ・紫外線療法 白斑の治療の中心になっています。いくつかの療法がありますが、効果がある場合も多くあります。 ・表皮移植手術 本人の正常な皮膚を白斑の部分に移植する手術をします。回復することも多くあります。 |
これは白斑を治すものではありませんが、気になる露出度の高い顔、首、腕、足などの白斑を目立たなくするのにお勧めの化粧品などです。 □グラファダドレス 白斑や皮膚の色素が抜けた白い部分を、一時的に皮膚の表皮に着色するものです。着色することで白い部分が、ほとんど目立たなくなります。 グラファダドレスHPはこちら □セルフタンニングローション 皮膚の一番上層の角質部分にだけ作用して色をつけるものです。いろいろな会社のものがありますが、クラランスのものがお勧めです。 クラランスHPはこちら □カバーマーク あざ、傷跡、皮膚の変色を自然にかくす化粧品です。汗、水に強く化粧もちに優れ、肌負担感がないといった特長があります。 カバーマークHPはこちら |
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