私たちの体は、生命を維持するために必要な酸素や栄養素などを血液から取り入れています。その血液を全身のすみずみまで送り届ける働きを担っているのが心臓です。
心臓は「心筋」という筋肉でできています。この丈夫な筋肉が収縮と拡張をくり返して、まるでポンプのように一定のリズムで働くことで、全身に血液を送り出しては、再び戻すという働きをしています。
心臓がドクンドクンと拍動しているのは、心筋が規則正しく収縮、拡張しているからです。
1回の拍動で送り出される血液量は、成人の場合、安静時で60〜80mlほどです。1分間に4〜6リットルもの血液が全身に送り出されていることになります。
心臓の動きは電気でコントロールされている
血液の循環は、心臓が一定のリズムで収縮と拡張を繰り返すことによって行われています。これが「拍動」です。
そして、この拍動を生み出しているのは、電気刺激です。心臓の筋肉は刺激を感じると収縮し、刺激がなくなると弛緩して拡張します。
この電気刺激は、心臓の右心房上部にある「洞結節」という部分から発せられています。
健康な人の拍動数
健康な成人の場合の正常な拍動数は、1分間に50〜100回ほどとされています。
拍動数は年齢差や個人差があり、運動時と安静時でも異なります。日中の活動時には速く、睡眠時など安静にしているときには遅くなるのが普通です。
また、正常の範囲を超えて拍動が異常に遅くなったり、リズムが乱れたりすることを不整脈といいます。
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