子供のアスペルガー症候群について正しく理解するための基礎知識




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 子供のアスペルガー症候群

 

 アスペルガー症候群の子供は「特有の身体感覚を持つ」

 アスペルガー症候群の子供には聴覚や視覚だけでなく触覚や身体感覚にも独特の感受性があります。

 通常、服を着たり靴を履いていたりしても、その感覚を意識することはありません。しかし、アスペルガー症候群の子供の中にはこの感覚がつねに意識にのぼってしまうという子がいます。何か他のことをしていても、服が体に触れる感覚や、靴が足を覆っている感覚が気になってしまいます。触覚への刺激が痛みを伴う場合もあります。

 また、身体感覚がうまくつかめないこともあります。私たちは通常、目をつぶっていても自分の手や足がどんな状態になっているかわかります。しかし、アスペルガー症候群の身体感覚の特性では、例えば、こたつの中で自分の足がどこにあるか分からなってしまい、こたつから出られなくなるということさえあります。

 

 アスペルガー症候群の症状

社会性の発達障害 手順に強くこだわる
友だちと一緒に遊べない

全体をうまく捉えられない(視覚)

人ごみや騒音が苦手(聴覚)

特有の身体感覚を持つ(触覚)

保育士の言うことが理解できない 視線の意味が分からない
友達から誤解されることがある 過去と現在を同じに感じる
大人びた口調で話す 運動が苦手