子供のアスペルガー症候群について正しく理解するための基礎知識




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 子供のアスペルガー症候群

 

 アスペルガー症候群は「社会性の発達障害」

 子供の発達には「運動の発達」「知能の発達」「社会性の発達」といった3つの領域に分けられます。「運動の発達障害」は歩行が遅れたり、手先が不器用など運動能力に障害がある子供です。「知能の発達障害」は知的能力や学習能力などの知能の発達に障害があり、これはIQ(知能指数)の伸びによって判断ができます。

 「社会性の発達障害」は他人の表情や動作の意味を理解し、集団の場のルールに従って人間関係をスムーズにする能力です。

 アスペルガー症候群の子供には運動の発達や知能の発達には遅れがありませんが、他人と円滑に過ごしていくための能力である「社会性の発達」に遅れがおるため、スムーズな人間関係をうまく築くことができません。アスペルガー症候群の子供には「社会性の発達障害」の意味を十分理解したうえで、子供がつらい思いをしなくてもすむような対策を考えることが大切です。

 

 アスペルガー症候群の症状

社会性の発達障害 手順に強くこだわる
友だちと一緒に遊べない

全体をうまく捉えられない(視覚)

人ごみや騒音が苦手(聴覚)

特有の身体感覚を持つ(触覚)

保育士の言うことが理解できない 視線の意味が分からない
友達から誤解されることがある 過去と現在を同じに感じる
大人びた口調で話す 運動が苦手