子供のアスペルガー症候群について正しく理解するための基礎知識




HOME>「過去と現在を同じに感じる」

 子供のアスペルガー症候群

 

 アスペルガー症候群の子供は「過去と現在を同じに感じる」

 アスペルガー症候群の子供は時間についても独特の感覚をもっていることが分かっています。私たちは現在を基点に過去や未来のことを考えます。時間は止まらずに流れ、直線でつながっていると感じています。

 しかしアスペルガー症候群の子供はこうした時間の連続性が時々とぎれることがあります。例えば、家族みんなで「今夜の夕食」について話をしている時、突然、何年も前に行ったキャンプの話をしたりして皆を驚かせたとします。このときアスペルガー症候群の子供の中では、過去のキャンプのことが現在のことのように意識にのぼっているからです。 
 「タイムスリップ」といわれるこの時間の感覚はアスペルガー症候群の大きな特徴の一つです。


 

 アスペルガー症候群の症状

社会性の発達障害 手順に強くこだわる
友だちと一緒に遊べない

全体をうまく捉えられない(視覚)

人ごみや騒音が苦手(聴覚)

特有の身体感覚を持つ(触覚)

保育士の言うことが理解できない 視線の意味が分からない
友達から誤解されることがある 過去と現在を同じに感じる
大人びた口調で話す 運動が苦手