子供のアスペルガー症候群について正しく理解するための基礎知識




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 子供のアスペルガー症候群

 

 アスペルガー症候群の子供は「人ごみや騒音が苦手」

 普通の人は人ごみや騒音の中でも会話などに集中することができます。これは耳にはいってくる音の中から「相手の声」だけに焦点をあわせ、他の音にフィルターをかけることができるからです。これを「選択的注意」といいます。

 しかしアスペルガー症候群の子供は、「選択的注意」の能力が十分に働かないため、必要な情報を選んで注意を傾けることが苦手です。このため人ごみや大きな音がする場所を嫌います。
 人ごみでは、多くの音が一度に耳に入ってきてしまい、道を歩いている人の靴音や車の騒音などがすべて耳に入ってきて混乱してしまうのです。耳の悪い人が補聴器をつかった場合も同じような感覚になるといいます。


 

 アスペルガー症候群の症状

社会性の発達障害 手順に強くこだわる
友だちと一緒に遊べない

全体をうまく捉えられない(視覚)

人ごみや騒音が苦手(聴覚)

特有の身体感覚を持つ(触覚)

保育士の言うことが理解できない 視線の意味が分からない
友達から誤解されることがある 過去と現在を同じに感じる
大人びた口調で話す 運動が苦手