アスペルガー症候群の人は「想像力を働かせる」という作業が難しく、すばやく発想の転換をすることも不得手です。
これは応用力に欠けるという形であらわれ、急な予定の変更についていくことに困難を感じます。
アスペルガー症候群の人は数字や漢字などの「普遍的なもの」に対しては安心感を持ちますが、「変動するもの」には強い不安を感じてしまいます。このため、日常の場面では、予定外の仕事や変更にはひどくとまどってしまうということになります。
これには、相手の動きを頭の中でまねる働きをする「ミラーニューロン」という神経細胞が関わっていると考えられています。
「ミラーニューロン」とは相手の動きを頭の中でまねることによって、相手の行動や考えを理解できるようになる働きですが、アスペルガー症候群の人は、この動きが弱いため、「変動するもの」を理解するのに時間がかかり、急な予定の変更に対応しづらいと考えられます。
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