私たちは生まれながらの習性として、相手の目を見ることによって、その視線の方向を探ろうとします。しかしアスペルガー症候群の人は人の顔や目に関心があまりありません。そのため、相手の目を見て気持ちを探ることがうまくできません。
実際に、毎日会っている会社の同僚や友人の顔が覚えられないとか、服装が変わると見分けられないということがあります。
また顔の表情を見たときに、そこから相手の感情を読み取ることも苦手です。たとえば、怒った表情で近づいていっても、それを見て自分が怒られているということを、理解することは難しいのです。
このように、相手の様子にふさわしい態度が取れないため、どこへ行っても人間関係に支障をきたすことになりかねないのです。
|