特徴自体は大人も子どももかわりません。両親や教師など自分を助けてくれる存在がいるかいないかが、一番大きな違いです。
子どもが成長するにしたがって、約3分の1程度は思春期までにその症状がなくなります。次の約3分の1の人は、症状が残るもののあまり目立たなくなります。そして残り約3分の1の人は大人になっても困難を感じるというような割合です。
ADHDの人が大人になると、子ども時代のようにいろいろ配慮し、指導してくれた先生や、手助けしてくれた親はいなくなります。ほとんどの場合、その人たちは助けてくれるというよりも、ADHDの人に対して、やるべきことを自力で達成することを求めます。
また、子どもの場合には自分が不注意や多動、衝動的だからといって、本人はあまり困っていないことが多いのですが、大人になるとADHDのために起きるさまざまな結果に直面し、その責任を自分で取らなければならず、困難を感じることが増えます。
このように大人の場合、自己責任として任される部分、つまADHDの人の苦手な部分が仕事に直結してきます。また、家庭生活でも子ども時代とは異なり、やるべき家事や子育てなど、責任が大幅に増えます。 |
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